なぜ、塗装が
必要なの?- 外壁の色あせ、ひび割れ、雨漏りなどの劣化が起こった際に、建物の塗り替えを検討される方がほとんどです。しかし、塗装の本来の目的は、修繕ではなく予防のために行うものです。高温多湿の日本にあって、木造住宅の寿命は30~50年と言われます。しかし、外壁が劣化する前に適切なタイミングで塗装を行うことによって、建物の寿命をもっと延ばすことが可能です。
塗り替えの時期
って何年目くら
いがいいの?- 家屋の外壁は10年ごとが目安になるでしょう。しかし、点検は2~3年ごとに行っておく必要があります。人間が健康診断をするように、家もまた定期的に問題点がないかチェックすることで、寿命を延ばすことができます。
外壁 モルタル壁 よごれ、色あせ、色落ち、亀裂、剥がれ 2~3年ごと サイディング壁(窒素系、ALC系) よごれ、色あせ、色落ち、シーリングの劣化 3~4年ごと 金属板・金属系サイディング よごれ、サビ、変形、緩み 2~3年ごと(3~5年ごとに塗替え) 板張り壁 反り、腐れ、隙間、よごれ 2~3年ごと(3~5年ごとに塗替え) 屋根 瓦葺き ずれ、割れ 5~6年ごと 彩色石綿板葺き 色あせ、色落ち、ずれ・割れ、鉄部のサビ 4~6年ごと 金属板葺き 色あせ、色落ち、サビ、浮き 2~3年ごと(3〜5年ごとに塗替え) 雨どい(塩化ビニール製) 詰まり、はずれ、ヒビ 2~3年ごと 軒裏(軒裏天井) 腐れ、雨漏り、剥がれ、変形 2~3年ごと バルコニー・ぬれ縁 木部 腐れ、破損 1~2年ごと(2~3年ごとに塗替え) 鉄部 サビ、破損 2~3年ごと(3~5年ごとに塗替え) アルミ部 腐食、破損 3~5年ごと
外壁の種類を
知ろう- 家屋の外壁によって劣化の仕方や塗装は異なります。あなたのご自宅の壁はどんな壁か、特徴を理解しておきましょう。
モルタル壁
セメントと砂(細骨材)と水を練り混ぜてつくった材料で施工した外壁です。意匠性が高く味わいのある壁ですが、日光によって乾燥するとひび割れが生じやすくなります。また、変色したり白い粉が出るチョーキングという現象が起こることもあります。 サイディング壁
一枚一枚ボードを貼っていく壁です。窯業系、金属系、木質系、樹脂系があり、窯業系サイディングが主流。どのような建物にも合わせることができます。耐火性、耐久性に優れていますが、経年劣化で表面の防水性能が落ち、目地のシーリング材も劣化しひび割れは腐食の原因になります。 コンクリート壁
デザイナーズマンションに多い「打ちっぱなし」の壁は余計なものを一切まとわないシンプルさが人気。防音、耐火性にも優れています。しかし、ひび割れや結露、カビに悩まされている人が多くいます。 タイル壁
デザイン性が高く高級感のあるタイル壁は、経年劣化が目立ちにくく、メンテナンスの手間がさほどかからないという利点を持っています。しかし、下地のモルタル材の劣化によりカビや剥離が生じることがあります。 板張り壁
「下見板」「羽目板」とも言います。日本建築に多く使われ、ファンの多い外壁ですが、簡単に傷がついてしまう弱さを持っています。また、日光や風雨に長い間さらされると反ってきたりカビが生えたりすることもあります。